JBVP一般社団法人 日本臨床獣医学フォーラム
Japanese Board of Veterinary Practitioners

犬の病気皮膚糸状菌症

原因

皮膚のかび(真菌)の感染による皮膚炎で、かびは毛や皮膚の角質に感染する。動物から人間にも移り、リングウオームと呼ばれる皮膚炎を起こすので正しい知識を持っておく必要がある。

症状

かゆみの少ない円形脱毛、発赤、ふけやかさぶたといった特徴に乏しい病変がみられるため、そのような場合は毛の検査あるいは真菌培養で診断する。小さな病変は毛穴(毛包)ごとに存在しているが、それが融合することも多い。

治療

抗真菌薬を使った外用療法、内服療法、シャンプーなどがある。同居の動物についても検査や治療が必要である。治療はかなり長くかかるもので、ふつうは1-2カ月、爪などに感染したがんこなものでは数カ月以上必要になる。