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腫瘍性疾患関連 文献(要約):町田晴市(町田動物病院),苅谷和廣(ACプラザ苅谷動物病院)
1.症例に対する診断的細胞の試み:粘液肉腫
DAVID,M., ANDREWS-JONES,L.,MICHELS,G.,at all


滑膜肉腫の特徴には,細胞診検査,病理組織検査でも顕著な多形性が見られるが,一部の滑膜肉腫と粘液肉腫には特徴的な所見がないために診断が困難なことがある.今回10歳齢,避妊済みの雌の雑種犬が右の膝から足根関節までのマスを診断する上で考察した. FNA(針吸引生検)では琥珀色の寒天様物質が得られ,その細胞診所見では, 蛋白様物質のバックグランドに中程度の数の間葉系細胞がみられた.その細胞は,軽度から中程度の細胞質をもち,好塩基性から好酸性の細胞質であり,明瞭または不明瞭な細胞質の輪郭縁を呈しており,腫瘍細胞と考えられた.またその蛋白様物質は,好塩基性の細かい顆粒から好酸性の粗い筋原線維が萎縮した物まで様々であった.また脂質を示唆する所見もあった.腫瘍細胞は,独立した円形細胞から紡錘形細胞まで様々でり, その核は偏心性で粗い顆粒状のクロマチンを備えていた.核小体は,1個あるいは複数見られ, いろいろなサイズを呈していた.細胞診による暫定診断として,細胞形態から診断できないために病変の位置と滑液に類似している蛋白様のバックグラウンドから,滑膜肉腫とした.
病理組織学的検査では,腫瘍細胞が骨格筋に浸潤しており, アルシアンブルー(Alcian Blue)陽性であり, ムチンとムコ多糖類の存在を示唆した.核は,わずかに大小不同で,1つまたは複数の明瞭な核小体をもち,楕円形であった.全体の多形性は軽度で,そして核分裂像はまれであった.最終診断は,粘液産生像があり,病理組織学的に襞を形成していないので粘液肉腫とした.
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2.リンパ腫の犬における針吸引生検に対する敏速なCD3免疫学的表現型分析と好銀
性核小体形成体領域 (AgNOR)部位の頻度の適応
Vail,D,M., Kravisl,L,D.,Kisseberthl,W,C.,Ogilvie,G,K.,Volkl,L,M.:Vte.
Clin. Pathol.1997.26.2


多くのリンパ腫の犬は,適切な治療で,寛解に達し,良いクオリティーライフを維持できるであろが,腫瘍専門医にとって犬が治療に反応するかどうかを予測するのは難しい.そこでわれわれは以前報告したように犬のリンパ腫において多剤化学療法後の寛解持続時間,生存時間と好銀性核小体形成領域頻度(AgNOR),CD3免疫活性(CD3-lR)との関係に注目し,良い相関関係を確認した.すなわちAgNORは,核小体形成領域(NOR's)を表現する細胞の核小体の銀色に染まる"点"であり,その頻度は細胞の増殖性の活動を反映している.そして,CD3(PanT)免疫学的表現型は,T細胞系のリンパ腫に特徴的であり化学療法に対する反応は悪く予後は良くないようである.現在ホルマリンやパラフィン処理された組織標本からのAgNORとCD3-IRの測定は,抗原検索法(CD3検査のために)後に脱パラフィン処理が必要であるが,この方法は煩雑な割に臨床に有用な情報は得られない.
今回51頭のリンパ腫の犬(ステージ3以上)の針吸引生検(FNA)材料を使用してCD3-1R(polymer one-step systemを使用)とAgNOR測定を行ったところ,病理組織検体による結果と100%一致した.よってこの方法は病理組織検体を利用するよりも素早く 実施できるので治療前に個々の予後を予想するのに役立つであろう.
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3.猫における悪性組織球症:細胞形態そして免疫組織化学的像
R.M. Walton ,R,M.,Burkhard,M,J., Donnelly,K,B.,Frank,A,A.,at all:
Vte.Clin.Pathol.1997.26.2


縦隔と脾臓にマスのある13歳齢の去勢された在来種の雄猫が,病理組織検査と免疫組織化学染色に基づいて悪性組織球症と診断された.胸水の検査は,変性漏出液を呈し極めて少数の異型性のある独立細胞がみられた.縦隔と脾臓のマスの細胞診と組織学的検査では,円形細胞群がみられた.その細胞は10-30μmであり,大きく,異型性が激しく,多形性の集塊を呈していた.核は,奇怪な核小体をもち,楕円形から腎臓型であった.そのほとんどの細胞は,多角形細胞であり核分裂像が多く認めれた.
また,赤血球と白血球の貪食像が認められた.免疫組織化学検査では,組織抗原マーカー Mac387 とライソザイム陽性反応の散漫な陽性反応を示す少数の細胞群が脾臓と縦隔のマスに認められた.この報告では,猫におけるMH の特徴を記載し,免疫細胞化学的染色は組織球由来の確認のために最良であり,Mac387は猫の単核細胞/マクロファージと顆粒球の区別をするのに信頼性が高いと報告している.
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4.犬の未分化な神経膠腫の細胞学的,組織学的特徴
Fernandezl,F,R.,Caro B. Grindem,G,B., Brown, T,T,Jr., Sharp ,N,J,H.,Saulnier
,M.:Vte.Clin.Pathol.1997.26.2: 182 -186


5歳齢,雌,体重28.9kgのボクサーには,T3-L3に限局した病変による進行性で特発性の不全麻痺がみられた.大槽からの脳脊髄液(CSF)では,特に異常は認められなかった.レントゲン写真では,T11-12椎骨間腔の軽度の脊椎症と変性性変化,T10-13でクモ膜下腔の欠損が明らかになった.しかし胸部のレントゲン写真とCTスキャンでの異常は認められなかった.試験的片側椎弓切除によりT10-12の硬膜から腫大した変色組織を採取し病理組織検査と細胞診検査を行った.細胞診検査では,僅かに好塩基性の背景に多数の赤血球,中程度の数のマクロファージとリンパ球群を伴った腫瘍細胞がシート状に多数認められた.腫瘍細胞は,いろいろな核:細胞比を持つ円形から紡錘形を呈していた.そして少数の血管が近くにみられた.これらの細胞は偏在核で僅かなクロマチン凝集や小さく不明瞭な複数の核小体を持ち中程度に好塩基性の細胞質であった.細胞の辺縁は,しばしば不明瞭であり周囲にロゼット様の形態がみられた.細胞学的評価は,脊髄腫瘍であり脳室上衣細胞腫または乏突起神経膠腫を示唆した.組織学的検査では,細胞充実性は高く,境界明瞭で非被包性で脊髄の表面から突出していた.マス内の腫瘍細胞は,好酸性の円形細胞であり,不明瞭な細胞質とクロマチン密度の高い核を持っていた.細胞と核の多形性は,軽度から中程度であり,核分裂像は5/10(高倍率)であった.腫瘍細胞は, 神経膠線維酸性蛋白(GFAP) とビメンチン陽性,S100蛋白 ,CD3とサイトケラチン(CK)陰性であった.リンタングステン酸ヘマトキシリン(PTAH)染色では,基底小体が証明できた.この細胞形態から,髄膜腫,シュワン鞘腫とリンパ腫細胞は除外された.また,サイトケラチンに対する腫瘍細胞が陰性のために癌腫が除外され,S100蛋白の陰性所見から悪性黒色腫と神経鞘腫が除外された.またCD3とT-細胞マーカー陰性所見によりT-細胞型リンパ腫も除外された.腫瘍は,未分化な神経膠腫として診断されたが,真のロゼット形成と血管周囲の偽ロゼット形成が認められたので未分化な脳室上衣細胞腫が最も疑われた.
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5.移行上皮癌
Chun,R,A.:THE 5 MINUTE VETERINARY CONSULT canine and
feline(1997).,Willians and Wilkins:1116-1117


移行上皮癌は,腎臓,尿管,膀胱, 尿道,そして腟の移行上皮から発生する悪性腫瘍である.犬では,膀胱三角に発生しやすく膀胱壁が厚く硬結する.併発症としては,水尿管,水腎症,腎不全,そして尿道閉塞をおこすことがある.猫では好発部位はない.転位部位は,局所リンパ節,肺,そして骨等であり特に腎原発の移行上皮癌は転位しやすいようである.腫瘍随伴症候群には,肥大性骨症がある.発生年齢は中年から老齢である(中央値約8歳齢,1-15歳齢).好発犬種は,スコッチテリア,ウェストハイランドホワイトテリア,シェットランドシープドッグ,エスキモー犬,ダックスフントであり小型犬種が一般に多い.性差は雌に多く特に避妊済みの雌に多いようである.
診断は,血液検査,画像診断,尿検査時の細胞診などを総合的に判断して確定する.血液検査ではBun,Creの上昇,膀胱の2重造影では膀胱粘膜の不規則な瀰漫性の肥厚像,細胞診では細胞の大小不同,核の大小不同,高いN/C比,好塩基性細胞質等の多くの悪性所見を伴う上皮系細胞がみられる.特に移行上皮癌と診断された時点で犬の37%に転位が認められるのため胸部と腹部の画像診断は重要である(肺の結節像,間質性パターン,肺胞パターン.腹腔内リンパ節の腫大).
ヒストリーとしは,血尿,頻尿症,有痛性排尿困難,排尿困難,そして尿失禁等の合併症があり抗生物質の投与による症状の一時緩和もある.
治療は,手術中の放射線療法,シスプラチン(猫では禁忌)などの化学療法,ピロシカムの投与がある.寛解は達成されるが長期の予後は悪い(シスプラチン単独で治療された生存期間は,約180日である(範囲,36-589日).ピロキシカム単独による生存率は約181日(範囲28-720).
患者のモニターには,膀胱2重造影や4-6週ごとの超音波画像検査がある.
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6.犬の皮膚型T-細胞性リンパ腫に見られたセザリー症候群
Foster,A,P.,Evans,E.,Kerlin,R,L.,Vail,D,M.:Vte.Clin.Pathol.1997.26.4.


8歳齢の避妊済みのコッカースパニエルの雑種犬が,全身の紅斑と鱗屑と脱毛で来院した.胸部レントゲン写真で独立した肺のマスが確認され,エコーガイド下で吸引され,細胞診では大きな異常リンパ球が明らかになった.同じ細胞が末梢血と皮膚生検でも観察された.皮膚生検でみられた細胞は,表皮指向性であったため皮膚型T細胞性リンパ腫(CTCL),また菌状息肉腫と呼ばれるめずらしい皮膚型リンパ腫を示唆した.皮膚生検を免疫組織化学的に染色したところ,CD3抗原に対して陽性でありそのリンパ球浸潤はT-細胞系統であることが証明された.表皮と末梢血に存在する腫瘍性リンパ球は,人の文献で使われているセザリー症候群と呼ばれている表皮指向性型リンパ腫(CEL)のまれなタイプを示唆した.皮膚型T-細胞性リンパ腫の中のセザリー症候群は,全身の落屑性紅斑,激しいかゆみ,末梢のリンパ節腫大,皮膚と末梢血に異常なクロマチンを多く含む単核球がみられることを特徴とするが,現在までに人間のセザリー症候群に似た犬の皮膚型T-細胞型リンパ腫の3例の報告がある.今回の報告は,T-細胞マーカーであるCD3陽性のセザリー症候群を伴う皮膚型T-細胞性リンパ腫の第4番目の症例である.この症例の特徴は,これまでの症例で認められていない肺に独立したマスがあり,その腫瘍細胞もT-細胞系リンパ球であったことである.この犬はプレドニゾロン,エトレチナート療法に反応しなかった.
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7.猫の皮膚肥満細胞腫瘍32例
Molander-McCray, H., Henly, C, J., Potter, K., Tyler,J, F and Buss, M, S.:
J.Am.Anim.Hosp.Assoc. 1998. 134: 281-284


猫の皮膚肥満細腫瘍(MCT)組織32例をPatinaikの犬のグレード分類を用い,グレード分類し,生存期間と腫瘍再発の関係について検討した.腫瘍細胞の核多形性,核分裂,皮膚外浸潤と好酸球の存在から組織学的分類を行った.組織球性と全身性MC腫瘍はこの分類から除外した.今回の研究において皮膚MC腫瘍が死亡要因となる例はみられなかった.外科摘出後,1,2と3年後の再発率は,各々16,19と13%,計36%であった.Patinaikの犬のMC腫瘍組織のグレード分類は猫では応用できない.不完全な外科摘出であっても,腫瘍再発に影響を及ぼさない.
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8.形質細胞腫瘍
Morrison ,W,B.:CANCER in DOGS AND CATS Medical and Surgical
Management(1998)., Williames and Wilkins


腫瘍性形質細胞の増殖した形質細胞腫は(プラスマ細胞腫),髄外骨髄腫と多発性骨髄腫に分類される.髄外骨髄腫は形質細胞腫瘍が骨以外の軟部組織に発生した腫瘍である.多発性骨髄腫は,一般にモノクローナルガモパシー,特徴的な骨溶解,ベンス・ジョーンズ蛋白尿,5%以上の骨髄内の形質細胞の浸潤のうち2つ以上を満たした腫瘍とされている.
1.髄外形質細胞腫
髄外形質細胞腫(プラスマ細胞腫)は,犬では一般的であるが猫では珍しい.髄外形質細胞腫は,通常軟部組織原発腫瘍であるが転位することがある.臨床的特徴として,ほとんどの髄外形質細胞腫瘍は良性であるが,一部のものは転移や過粘稠度症候群を起こし得る免疫グロブリンを分泌したり,アミロイド産生と関連する.犬の髄外 形質細胞腫の発生部位は皮膚と粘膜部位であるが,まれに胃腸管から発生することもある.この腫瘍は良性の挙動を示し外科切除で完治している.老齢犬に発生傾向があり,その平均発生年齢は9.7歳齢である.真の犬種好発性は確認されていない.
診断:確定診断は病理組織検査によって行われが,メチルグリーンピロニンによる特異染色や免疫組織化学染色が行われる場合もある.高蛋白血症がある時には血清電気泳動と免疫グロブリンの定量が有効である.
治療と予後:形質細胞腫が皮膚または粘膜に確認され適切な外科的マージンが全ての方向に可能であれば,その予後は極めて良い.外科切除で予後の悪い症例では メルファランとプレドニゾン,ドキソルビシンなどの療法がある.
2.多発骨髄腫
多発骨髄腫は犬の骨腫瘍の4%以下であり,猫では非常に珍しい.特異的臨床症状は ないが,跛行,不全麻痺,痛み,鼻孔または歯肉からの出血等の過粘稠度症候群がみられることがある.
診断は,診断基準の少なくとの2つ以上を満たす必要がある.非分泌性骨髄腫は,電気泳動による血清または尿中のモノクローナル蛋白のどちらかが証明されないため,骨の悪性形質細胞の浸潤(多形核,巨大な細胞,核分裂指数の増加, 炎または火焔細胞と呼ばれている形質細胞やラッセル小体と呼ばれる免疫グロブリンを分泌して いる形質細胞が見られる)によって診断する.
治療は,メルファランやサイクロフォスファマイドのようなアルキル化剤で治療された多発骨髄腫の犬が初期治療に反応する場合には良い予後が望めるようである.しかしその予後は,腎疾患,貧血,出血,感染,ベンス‐ジョーンズ蛋白尿,高カリシウム血症,脊柱の虚脱による脊髄圧迫等に左右される.
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9.犬の直腸に発生した神経節細胞腫
Reimer, M,E.,Reimer, M,S.,Saunders,G,K., Johnston, S,A.:
J.Am.Anim.Hosp.Assoc. 1999.35:107-110.


この症例は,犬の腸に発生した神経節細胞腫の初めての成功例である.18カ月齢,避妊雌,オーストラリアテリアの雑種が10カ月間の慢性大腸性下痢(血便,粘液便,しぷり,頻回増量の排便)を主訴に来院し,結腸内視鏡で直腸の潰瘍と増殖性のマスが確認された.フェンベンダゾール,スルファサラジン,メトロニダゾール,プレドニゾロン,食事療法によって症状が改善されなかったため,そのマスを外科的に切除し,病理組織学的検査をしたところ神経節細胞腫と診断された.その犬は外科手術と一時的内科療法(スルファラジンとプレドニゾロンの投与)によって2.5年間問題なく健康である.
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10.ドキソルビシンの投与を受けている多中心型リンパ腫の犬に対するアスパラギ
ナーゼの皮下投与と筋肉内投与の有効性の比較
Valerius, D,K., Ogilvie, G,K., Martin J. Fettman,M,J.,et al:J Am Vet Med
Assoc 1 999;21 4:353-356


49頭の多中心型リンパ腫の犬(30頭の犬が臨床ステージ3,19頭が臨床ステージ4,組織学的分類ではすべて高分化型リンパ腫または中間型リンパ腫)にドキソルビシン3週間毎,合計5回投与,アスパラギナーゼ(10,000U/m2 )3週間に1回皮下(23頭)または筋肉内投与したところ,皮下投与に比べ筋肉内投与(26頭)のその有効性が確認された.臨床的ステージ4では,アスパラギナーゼの筋肉内投与では,皮下投与に比べ完全寛解に至る日数が少なくなった(17日).臨床的ステージ3の犬における筋肉内投与では,反応を速め(9日), 最初の寛解持続期間と生存期間を延長した(それぞれ,191日と289日).また静脈内投与と比較した場合,筋肉内投与による局所の腫脹や痛みを伴うが,アナフィラキシーを避けるためにも筋肉内投与が望ましい.今回の調査では,アスパラギナーゼの副作用(例えば,アナフィラキシー,肝機能,凝固不全,高血糖,膵炎)と関連した臨床症状または血清生化学的変化は,投与経路に関わらず観察されなかった.
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Regression of Hypertrophic Osteopathy a Cat After Surgical Excision of an Adrenocortical Carcinoma
11.猫の副腎皮質細胞癌の外科的切除後に見られた肥大性骨症の退縮の1例
Becker, T,J.,Perry,R,L.,Watson,G,L. J Am Anim Hosp Assoc 1999;35:499-505.


食欲減退,活動の減少,四肢の腫脹と痛みを伴う進行性の跛行を呈する12歳齢の避妊済みの雑種猫を精査したところ,副腎皮質細胞癌による肥大性骨症と診断した.その副腎を摘出したところ,肥大性骨症は消失した.猫の腹腔内腫瘍による肥大性骨症はまれである. この猫は,CBC,血液化学検査,尿検査,ウイルス検査( FeLV, FIV ),甲状腺ホルモン検査には異常が無かった.レントゲン検査では,肩甲骨、上腕骨,橈骨,尺骨,前後足の指骨,骨盤、腓骨,足根骨に骨膜反応が見られ,棚状配列(断崖状)を示していた.胸腔内病変がないため腹腔内のエコー検査を行ったところ,右の副腎にマス病変が確認された.血漿コルチゾール濃度および尿コルチゾール/クレアチニン比は,正常範囲内であった.摘出された副腎の病理学的検査では,免疫組織学的染色によりクロム親和性細胞腫が除外され,副腎皮質細胞癌と診断された.
今回の副腎腫瘍による肥大性骨症の症例では,低用量デキサメタゾン抑制試験が行われるべきであったが,一時的な網膜の出血と血管の蛇行による循環量の増大の関与,副腎腫瘍摘出後の骨病変の消失から腫瘍から産生される液性因子と毒性因子の関与,一時的な心雑音の聴取から細菌性心内膜炎の関与が示唆された.
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Mechanisms of Thromboc ytopenia in Dogs with Cancer
12.犬の癌患者における血小板減少症のメカニズム
Chisholm-Chait,A.
Compend.Contin.Educ.Pract.Vet.2000.22.11:1006-1018.


腫瘍随伴性血小板減少症のみられる可能性が高い腫瘍には,リンパ増殖性疾患(約50%以上),骨髄増殖性疾患/骨髄異形成症候群,血管肉腫(約50%),腺癌(肺癌25%,鼻腔腺癌19%)などがある.そのメカニズムには,産生低下,破壊,消費,出血に伴う喪失と隔離があり,この機序を理解することにより,最適な腫瘍の診断と治療を行える.産生の低下は,骨髄癆,骨髄異形成,セルトリ細胞腫またはその他のエストロゲン分泌腫瘍と化学療法剤によって起こる.骨髄癆は,腫瘍細胞による血管の閉塞などによる微小環境の変化,腫瘍細胞の直接的な,または間接的な造血抑制によって起こる.獣医医療における化学療法は,重度の血小板減少症を引き起こさないように治療計画されている.
血小板の破壊は,免疫学的または非免疫学的によっておこる.免疫介在性には,腫瘍細胞によって産生された抗血小板抗体を介する破壊や多発性骨髄腫における異常蛋白によってコートされた血小板の破壊などがある.免疫を介さない破壊には,異常な腫瘍の微細血管を通過したことによる血小板膜の破壊,腫瘍によって形成された血栓などによる破壊がある.
通常の血小板の消費は,DIC,血小板の寿命が短い場合などによって起こる.寿命の短縮は,腫瘍細胞などによる血小板の貪食,血管内皮への血小板の付着によって起こるのであろう.
出血による血小板喪失は,腫瘍の破裂による急性出血または慢性出血によって起こる.その出血は,血管肉腫などにおける異常な内皮形成,腫瘍細胞による血管構築の破壊,物理的な破壊,血小板の機能低下などによっておこる. 特に血小板を補充する骨髄の代償作用が不十分なとき,血小板がすでに消費されているときに,以上の原因によって出血が起こると血小板減少症は重度になる.血小板の隔離は,主に脾機能亢進症を起こす腫瘍によって起こるが,その他の原因と異なる点は骨髄反応が少ないことである.
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Prognosis for Dogs With Nonlymphomatous, Small Intestinal Tumors Treated by Surgical Excision
13.犬におけるリンパ腫を除く小腸腫瘍に対する外科切除後の予後
Crawshaw, J., Berg,J., Sardinas, J,C.,et al.
J Am Anim Hosp Assoc 1998;34:451-6.


この調査の目的は,1975年,1981年から1995年にリンパ腫以外の小腸腫瘍に対する外科手術を受けた39頭の犬のカルテを整理し,外科切除時とその後の経過を評価することである.化学療法は生存期間に重大な影響を及ぼさないので,治療を受けた犬も含めた.犬の小腸腫瘍の発生は少なく,リンパ腫以外の腫瘍で多いのが腺癌(n=23)と平滑筋肉腫(n= 16)であった.臨床症状には嘔吐(n=30),体重減少(n=20),食欲不振(n=12),下痢(n=8)そしてメレナ(n=7)があり,それらの持続期間は3日から8カ月であった.特徴的な検査所見には,腹部の腫瘤 (n=17),レントゲン検査による腸管閉塞の確認(n=12),エコー検査による腸管の腫瘤の確認(13/15)などがあった.転移は,腺癌の犬23頭のうち10頭(43.5%),平滑筋肉腫の犬16頭のうち6頭(37.5%),全体の犬39頭のうち16頭(41 .0%)において肉眼または病理組織検査によって確認された .腺癌は局所リンパ節に,平滑筋肉腫は肝臓に転移する傾向があった.外科切除による腺癌の犬の中央生存期間は10カ月であり,1年生存率は40.9%であった.平滑筋肉腫の犬の中央生存期間は12カ月であり,1年の生存率は40.1%であった.それらの外科手術時に転移が組織学的に証明され,外科切除が行われた犬の中央生存期間は3カ月であり,1年生存率は20.0%であった.同様に転移が認められなかった犬の中央生存期間は15カ月であり,1年生存率は66.7%であった.
小腸の腫瘍は,腸管閉塞を示唆する症状のある中年以降の犬の鑑別診断に含めるべきであり,画像診断などによって暫定診断を下し得る.理想的な治療法は,腫瘍の完全切除と論争中ではあるが病変領域のリンパ節の郭清である.転移の有無などが予後判定になるので,病変領域のリンパ節生検は同時に行なうべきである.
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Cutaneous Horn and Squamous Cell Carcinoma in situ (Bowen's Disease) in a Cat
14. 猫の皮角に見られた表皮内有棘細胞癌(ボーエン病)の1例
Rees, C,A.,Michael H. Goldschmidt,M,H.
J Am Anim Hosp Assoc 1998;34:485-6.


17歳齢,雄の在来種の右の腰部背側に多数の痂皮病変と皮角が形成されていた.
それらの病変の病理組織学的検査では,表皮内有棘細胞癌(すなわち,ボーエン病)と診断された.
皮角は,通常ウイルス感染(FeLVとパピローマウイルスなど)と腫瘍によって発生する.
ボーエン病とは,痂皮を伴う境界明瞭な局面を呈し,病理組織学的に表皮内有棘細胞癌の所見を示す前癌性病変であり,猫での報告がある.
この症例は,皮角の原因であるウイルス感染が認められず,皮角内に表皮内L棘細胞癌の所見が見られた初めてのボーエン病報告である.
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Recurrence rates and sites for grade II canie cutaneous mast cell tumors
following complets surgical excision
15. 犬の脊髄原発肥満細胞腫の1例
Moore,L,E.,Garrett,L,D.,DeBey,B.,Biller,D,S.
J Am Anim Hosp Assoc 2002;38:67-70.


6歳齢,避妊済み,ロットワイラーが,左後肢跛行から四肢不全麻痺に進行した.
神経学的検査では飛びなり反射,プロプリオセプションなどの反射の低下を伴う四肢不全麻痺がみれら,脊髄造影検査ではC6-C7において造影剤が圧排され,右側の硬膜外病変が示唆された.剖検によりC6-T1の硬膜外腫瘍がみられ,病理組織検査によって肥満細胞腫グレード3と診断された.腫瘍細胞は硬膜および周囲結合織に浸潤し,脊髄神経はワーラー変性を呈していた.この症例は,皮膚型肥満細胞腫,内臓型肥満細胞腫および肥満細胞血症が認められないことから,脊髄原発性の肥満細胞腫と診断した.脊髄原発の肥満細胞腫の初めての報告であろう. 脊髄の圧迫病変の鑑別診断には肥満細胞腫を含め,術前の針吸引生検を考慮すべきである.
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Perricardial Effusion Associated With Metastatic Disease From an Unknown Primary Tumor in a dog.
following complets surgical excision
16.犬における腫瘍発生部位の不明な転移腫瘍による心膜浸出液の1例
Kirsc;h, J,A., Dupa S.,Cornell,k,k.
J Am Anim Hosp Assoc 2000;36:121-124.


6.5歳齢の避妊済みのシベリアンハスキーに心膜滲出液による心タンポナーデがみられた.心膜穿刺による細菌および真菌培養,貯留液の検査,細胞診,心膜切除術による対症療法および心外膜の病理組織検査を行った.その結果,病理組織検査によって心外膜下のリンパ節への癌腫の浸潤および毛細血管内の癌腫細胞による栓塞が確認された.その後も再発を繰り返したので,飼い主の希望によって剖検された.しかし,その原発腫瘍は確認できなかった.
犬における心膜滲出液のエコー検査,貯留液の化学的検査および細胞診は有用であるが,その原因の1つである腫瘍を細胞診によって診断できることは少ない.特に生前では採材できるサンプルが少ないことなどから,転移性腫瘍を病理組織検査を含めて診断することは困難である.よって,臨床獣医師は再発する心膜浸出液においては,まれな転移性腫瘍をも鑑別診断に含め,その原発腫瘍を見つけだすための注意深いヒストリーの聴取,完全な身体検査などをすべきである.
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Primary hemangiosarcoma of the iliopsoas muscle eliciting a peripheral neuropathy
following complets surgical excision
17.犬における末梢神経障害を引き起こした腸腰筋原発の血管肉腫の1例
Tucker D,W.,Olsen D.,Kraft S,L.,et al.
J Am Anim Hosp Assoc 2000;36:163-167.


8歳齢の去勢済みブルマティフの左後肢に進行性の神経障害が見られた.
左腹側の腸腰筋に腫瘤が見られ,MRI検査ではその内部に異常な円形領域が存在した.T2では非定型的な高信号hyperintense,T1では低信号hypointenseを示したことから腫瘍が疑われた.その腫瘤は病理組織検査によって血管肉腫と診断され,大腿神経はワーラー変性を起こしていた.よって,大腿神経の変性にいたる過程において左後肢のプロプリオセッションと膝蓋骨反射の欠如,腓腹筋の反射低下などの進行性神経障害を起こしたのであろう.
筋肉原発の血管肉腫はまれであり,末梢神経障害を起こした症例の報告はない.
Vailなどは,血管肉腫に対して免疫調整剤であるLiposome-encapsulated muramyl tripeptide phosphatidyle thanolamineを化学療法剤による多剤療法と外科療法に加えた新しい治療法を報告している.
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Diffuse annular fusiform adenocarcinoma in a dog
following complets surgical excision
18.犬における結腸(散在性環状性紡錘型)腺癌の1例
Prater M,R.,Flatland B.,Newman S,J.,et al.
J Am Anim Hosp Assoc 2000;36:169-173.


11歳齢の雄のジャーマンシェパードに血液を含む水様性下痢,体重減少症などがみられた.内視鏡検査および剖検時の病理組織検査によって結腸腺癌colonic intestinal adenocarcinomaと診断された.
この症例の特徴は,腫瘍が大腸に形成されていたのにも関わらず,水溶性下痢などの小腸性下痢の臨床徴候を示したこと,通常腸管の腺癌は小腸に限局するが,結腸に発生し直腸にまで浸潤していた.そして,多くが孤立性(腫瘤形成)に発生して閉塞などを起こすが,この症例では散在性,環状性を呈した.また,前立腺への転移も認められた.
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Perricardial Effusion Associated With Metastatic Disease From an Unknown Primary Tumor in a dog.
19.犬における腫瘍発生部位の不明な転移腫瘍による心膜浸出液の1例
Kirsc;h J,A., Dupa S.,Cornell k,k.
J Am Anim Hosp Assoc 2000;36:121-124.


6.5歳齢の避妊済みのシベリアンハスキーに心膜滲出液による心タンポナーデがみられた.心膜穿刺による細菌および真菌培養,貯留液の検査,細胞診,心膜切除術による対症療法および心外膜の病理組織検査を行った.その結果,病理組織検査による心外膜下のリンパ節への癌腫の浸潤および毛細血管内の癌腫細胞による栓塞が確認された.その後も再発を繰り返したので,飼い主の希望によって剖検された.しかし,その原発腫瘍は確認できなかった.
犬においては,エコー検査,貯留液の化学的検査および細胞診による心膜滲出液の確認は有用であるが,その原因の1つである腫瘍を細胞診にって診断できることは少ない.特に生前では採材できるサンプルが少ないことなどから,転移性腫瘍を細胞診と病理組織検査によって診断することは困難である.よって,臨床獣医師は再発する心膜浸出液においては,まれな転移性腫瘍をも鑑別診断に含め,その原発腫瘍を見つけだすための注意深いヒストリーの聴取,完全な身体検査などをすべきである.
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Thrombosis of the caudal vena cava presentingas an unusual cause of an abdominal mass and thrombosytopenia in a dog
20.腹腔内腫瘤形成と血小板減少症を起こしたまれな犬の後大静脈血栓症のI例
LeGrange S,N.,Fossum T,W.,Thoms JS. et al.
J Am Anim Hosp Assoc 2000;36:143-151.


5歳齢の避妊済みのラブラドール・レトリーバーにおいて重度の血小板減少症による頬粘膜からの出血,皮膚の斑状出血,四肢の浮腫,大きな後大静脈の血栓症が起こった.後大静脈の血栓は,腫瘤を呈するほど大きく,血管を完全閉塞していた.しかし,側副循環によって循環が保たれていたので,その部分を切除した.切除端には,腫瘍細胞がみられ,細胞形態,免疫組織化学染色および肺と腎皮質へと転移していたことから,神経綾由来の腫瘍または口腔原発の悪性黒色腫が疑われた.術後数日間は,対症療法によって軽快したが,ステロイド剤投与の中止によって突然死亡した.
犬においても深部の血管である後大静脈の血栓症の発生があり,腫瘤を形成するほどの広範囲の血栓であれば血小板の消費による血小板減少症の原因になりうる.そして APTTおよびOSPTの延長,FDPの増加からDICを,また腫瘍細胞による血管内皮細胞の障害も併せて,血栓形成の原因となったのであろう.浮腫は,原因となる膠質浸透圧の減少,リンパ管の閉塞が除外されたので,血栓による静水圧の増加が原因であった.後大静脈の部分切除に関しては,側副循環による循環の維持,切除後の生存と浮腫の消失から,適切であった.死因は,ステロイド投与の中止による死亡とその臨床徴候から副腎皮質機能低下症の可能性がある.
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Canine pheochromocytoma:Diagnosis and manegement
21.犬のクロム親和性細胞腫:診断および治療
Locke-Bohannon LG.,Mauldin GE.
Compend.Contin.Educ.Pract.Vet.2001.23.9:807-813.


クロム親和性細胞腫は,交感神経系の内分泌腫瘍であり,犬ではまれな腫瘍である. 犬では大静脈の腫瘍性梗塞などが起こり易いので,その挙動から悪性腫瘍として扱うべきである.診断としては,先ずその臨床的特徴には特異性はないが,報告されているカテコラミン分泌による臨床徴候(主に一過性の高血圧による症状であるパンティング,不安,頻脈,不整脈,発作,出血傾向など)および腫瘍容積増大による二次的変化(浮腫,腹水など)があれば,除外診断リストにクロム親和性細胞腫を含める.
次に,レントゲン検査,エコー検査,CT,MRI,シンチグラフィーによる画像診断によってその位置を診断する.そして,血液検査(CBC)および血液化学検査によって全身状態の評価と併発症を確認する.確定診断は,現在人為医療で使用されているカテコラミン濃度に関する検査および血圧抑制検査は高価であり,評価が十分になされていないので,病理組織学的検査によって行われる.血圧測定による診断は,高血圧が持続しないために有用ではない.治療は,外科的切除が主体であるが,転移または切除不可能な例では内科療法が選択されるであろう.その術前,術中,術後における重要な点は,主に血圧のコントロールである.犬の内科療法の報告はないが,人ではサイクロフォスファマイド,ビンクリスチンおよびダカルバジンによる多剤併用療法があり,術後治療にも使用されている.
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Comparison of needle-core(Trucut) biopsy and surgical biopsy for the diagnosis of cutaneous and subcutaneous masses:A prospective study of 51 cases(November 1997-August 1998)
22.皮膚および皮下腫瘤に対する針コア生検(Trucut)と外科生検による病理組織学的検査の比較:51症例の前向き研究(1997.11月-1998.8月)
Atitken M,L.,Patnaik A,K.
J Am Anim Hosp Assoc 2000;36:153-157.


51例の犬と猫の皮膚および皮下腫瘤を用いて16ゲージのニードルコア生検(Trucut.以下コア生検と略す)によって採取されたサンプルの病理組織学的検査結果の正確性を評価するために,現在最も正確な結果が得られる外科生検と比較した.コア生検は,外科生検の前に行われた.検査に当たる病理学者は一人であり,コア生検検査時には,外科生検による検査結果が知らされていなかった.検査結果は,正確(外科生検と同じ診断),不正確(異なる診断),再検査(サンプル採取および固定時に起こるアーティファクトにって,再度サンプルを必要とした場合)に分類された.その結果,46例が正確であり,3例(上皮系1例,間葉系2例)が再検査を必要とし,2例(間葉系2例)が不正確であった.コア生検によって得られた小さなサンプルでも,より大きなサンプルが得られる外科生検とほぼ同様な正確性であった.よって,コア生検は,侵略性が少なく,診断,予後予想,治療計画などを可能にするであろう.
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Recurrence rate and sites for grade II canine cutaneous
mast cell tumors following complete surgical excision
23.肥満細胞腫グレートIIに対する完全な外科的切除後の再発率と再発部位 Weisse C.,Shofer
FS.,Sorenmo k. J Am Anim Hosp Assoc 2002;38:71-73.


肥満細胞腫に対する治療は現在でも論議されている.多くの報告によれば外科療法のみの治療ではしばしば再発がみられるために,補助療法が必要とされている.しかしながら,それらの報告には再発部位,外科的完全切除の有無,臨床学的ステージ分類と組織学的グレードによる関連性が報告されていない.今回の報告は,皮膚型肥満細胞腫グレートIIがみられた31頭の犬に対して完全な外科切除を行い,その後の再発率と再発部位を懐古的に調査した.さらに,補助療法として有用である放射線療法の必要性について検討した.腫瘍の大きさは平均2cmであった.局所再発までの期間は2ー24カ月,平均寛解期間mean
disease-free intervalsは15.6カ月,中央寛解期間median disease-free
intervalsは21カ月,局所再発は11%であった.遠隔転移までの期間は4ー27カ月, 平均寛解期間mean
disease-free intervalsは16.5カ月,中央寛解期間median disease-free
intervalsは18.5カ月,遠隔転移は22%であった.以上の結果から,完全な外科切除が可能であった場合には,局所のコントロールは89%であった.これまでの報告では,不完全な外科切除時における放射線療法の併用による3年間の局所コントロールは,93%であった.よって,完全な外科切除が可能であった場合には,その再発率に顕著な有意差が無く,放射線療法による障害およびコストからその必要性がないと思われる.
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Prognosis following surgical excision of canine cutaneous mast cell tumors with histopathologically tumor-free versus nontumor-free margins:A retrospective study of 31 cases.
24.病理組織学的検査結果による犬の皮膚型肥満細胞腫外科切除後の予後:
マージン腫瘍細胞の有無の比較:31症例の懐古的調査
Michels GM.,Knapp DW.,DeNicola DB.,Glickman N.,Bonney P.
J Am Anim Hosp Assoc 2002 ;38:458-466


転移のみられない肥満細胞腫に罹患している31頭の犬において,外科切除辺縁に腫瘍細胞のみられた11症例とみられなかった20症例に分け,それぞれの外科切除後の予後を比較調査した.外科切除は,深層と周辺の正常組織を3cm含め,または筋膜を含めて行った.調査は,死亡または再発まで,もしくは30カ月以上行われた.再発による直接的な死亡率はこの調査では20%であったが,PatnaikとBostockによる報告ではそれぞれ100%と86%であった.そして,切除周辺に腫瘍細胞が認められた症例の多くに局所再発を起こさなかった.今回の調査は,このように従来の報告と異なることから, 検体が少ないために正確な統計が得られなかった可能性がある.組織学的グレードは,どちらのグループでも再発と死因に影響をおよぼすものではなかった.しかし,術後12カ月における再発率はそれぞれ71%と21%であり,24カ月では86%と28%であった.このことから,正常組織を十分に切除できなかった場合には,再発率が高くなることが示唆された.
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Chronic vomiting associated with a gastric carcinoid in a cat
25.慢性嘔吐を呈した猫の胃カルチノイドの1例
John HR.,Jr.,S Dru F.,John LR.,Wesley TC.
J Am Anim Hosp Assoc 2002;31:61-66.


15歳齢の短毛雑種猫が5カ月間におよぶ嘔吐を繰り返していた.胃潰瘍部の生検材料を病理組織学的検査したところ, HE染色では細胞内に空胞と明瞭な斑点をもつ多くの小円型細胞によってポケットが形成され,その周囲を血管と線維に富む間質によって取りかこまれていた. 粘膜浸潤も認められた.グリメウス・ステイナ好銀染色では細胞質内顆粒が染色され,さらに電子顕微鏡検査では多形な分泌顆粒が確認された.以上の所見によりカルチノイド腫瘍と診断された.カルチノイド腫瘍は腸クロム親和系細胞enterochromaffinを起源とした内分泌腫瘍であり,犬と猫における肝臓,リンパ節,肺,腹膜などの転移例はあるが,胃原発のカルチノド腫瘍の報告は本症例が初めてである.治療は外科的切除のみで行われたが,胃腸疾患の臨床徴候が消失して体重も増加した.
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Skeletal Metastasis in Feline Mammary Carcinoma: Case Report and Literature Review
26.猫における乳癌の骨格転移:症例報告と文献報告
Waters DJ., Honeckman A., Cooley DM., Dennis DeNicola D.
J Am Anim Hosp Assoc 1998;34:103-8.


文献に報告されている猫の乳癌による骨転移は,4例であった.猫の報告が少ないのは,猫の乳癌の生物学的挙動が非常に悪くて骨転移まで生存できない,乳癌細胞が骨に転移しにくい,特異的な臨床徴候がないために生前診断が不可能なためであろう. 猫の乳癌による骨格の遠位転移率は,人と犬よりも多かった.この原因としては, 猫では四肢末端への血液量が多いことなどがあげられる.著者の11歳齢の短毛雑種猫における左右第3乳房0.5cmから 0.8-cmの乳癌の症例においても左の距骨に転移が認められた.よって,臨床獣医師は,老猫の跛行の原因に乳癌を含むべきである.
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Ophthalmic Disease as the Presenting Complaint in Five Dogs with Multiple Myeloma
27.5頭の犬にみられた多発性骨髄腫による眼科疾患
Hendrix D.V.H., Gelatt K.N., Smith P.J., Brooks D.E., Whittaker C.J.G., Chmielewski N,T.
J Am Anim Hosp Assoc 1998;34:121-8.


5症例の多発骨髄腫における来院理由は,2症例の急性の視力障害,3症例の眼の表面の疾患であった. 眼検査における異常所見としては網膜剥離(n=6),網膜出血(n=6),網膜と瞳孔周囲の浮腫(n=1)と網膜血管の迂回(n=1)がみられ,続発性縁内障,ブドウ膜炎と診断された.これらの症例中3例にみられた網膜出血を伴う網膜剥離の主な原因は,IgAとIgMによる血漿の過粘稠度または全身性高血圧症であった. よってブドウ膜炎、縁内障、網膜出血または網膜剥離の原因として, 多発骨髄腫を考慮すべきである.
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Phase I trial of piroxicam in 62 dogs bearing naturally occurring tumors*
28.腫瘍に罹患した62頭の犬におけるピロキシカムの第1相試験
Knapp DW., Richardson RC., Bottoms GD., Teclaw R., Chan T.
Cancer Chemother Pharmacol (I 992) :29: 214 - 218


非ステロイド性抗炎症薬であるピロキシカムが,腫瘍に罹患した62頭の犬に対して第1相臨床試験として投与された.毒性評価としては, 0.5 mg/kg /q48h- 1.5 mg/kg q48h経口投与とした.その結果,0.5 mg/kg /q48h,1.0 mg/kg q48h ではそれぞれ17.6%,33.3%の毒性反応を示し,1.5mg/kg q48hでは4匹全てが胃腸障害または潰瘍を起こした. 1.0mg /kg /q48h では,腎乳頭壊死がみられたものもあった.腫瘍に対する反応は, 0.3 mg/kg/q24h, 0.5 mg/kg/q48h, 1mg/kg/q48h posで行ったところ,完全寛解は認められなかったが,膀胱移行上皮癌の10頭中3頭,扁平上皮癌の5頭中3頭(皮膚,上顎骨と舌の扁平上皮癌),乳腺癌の3頭中1頭,可移植性性器肉腫の1頭で部分寛解が認められた.3例の膀胱移行上皮癌はT2N0MO,1例がシスプラチンとドキソルビシンが投与されていた. 扁平上皮癌はT3a,bN0M0,シスプラチンの投与例が1例であった.乳腺癌はT3cN1M1,シスプラチンとドキソルビシンが投与されていた.以上により,この研究結果は第2相の臨床試験を支持するものであった.
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Piroxicam Therapy in 34 Dogs With Transitional Cell
Carcinoma of the Urinary 29.膀胱移行上皮癌の犬34症例に対するピロキシカム療法
Knapp DW., Richardson RC., Chan TCK., Bottoms GD.,
Widmer WR., DeNicola DB., Teclaw R., Bonney PL.,
Kuczek T. J Vet intern Med 1994.8:273-278.


犬におけるピロキシカムの抗腫瘍作用と毒性が,病理組織学的検査によって診断された34症例の犬の膀胱移行上皮癌を用いて評価された.症例は切除不可能な膀胱移行上皮癌であり,レントゲン撮影によって腫瘍の大きさが測定可能な犬が選択された.治療法はピロキシカム単剤とし,投与量と投与方法は0.3mg/kg/sid経口投与とした. TNM分類では,T2N0M0 26例,T2N1M0 3例,T2N0M1 1例とT2N1M1 4例であった.腫瘍の反応は,完全寛解が2例,部分寛解が4例,安定状態18例,進行状態が10例であった.寛解率は17.6%であった.平均生存期間は181日(範囲28ー720日)であり,2例は生存中である.活動性と生活の質は,オーナーによって向上したと報告された.毒性は胃腸障害を示した症例が6例,腎乳頭壊死が2例であった. 6例の毒性は,ピロキシカムの投薬中止とシメチジンおよびスクラルフェイトの投与によって消失した.抗腫瘍作用の機序を調査するために,寛解例における病変部の炎症細胞数の計測,血漿と上清のプロスタグランディンE2(PGE2)濃度とナチュラルキラー細胞(NK)の活性化が測定された.また,in vitroにおける細胞毒性分析In vitro cytotoxicity assaysは,これらの症例とは別に悪性黒色腫,肉腫,扁平上皮癌と移行上皮癌の6例において行われた.
炎症細胞数は,腫瘍容積が減少した寛解例では10%以下であり,特に完全寛解例では炎症細胞がみられなかった.PGE2の濃度は,腫瘍の大きさの減少に伴い減少した.NK細胞の活性は,観察されなかった.細胞毒性分析では,腫瘍細胞の増殖に対する阻害率を計測したが,6%以下であった.以上によりピロキシカムには直接的な抗腫瘍効果はなく,炎症の改善と腫瘍細胞によるPGE2の合成と単球による産生を阻害することによって免疫機能が回復されるのであろう.
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Four fraction palliative radiotherapy for osteosarcoma in 24 dogs
30.24頭の犬の骨肉腫における対症療法としての分割放射線療法
Green EM.,Adams WM.,Forrest LJ.
J Am Anim Hosp Assoc 2002 ;38:445-451.


顎などの身体中心部または四肢の骨肉腫に罹患している24頭の犬に対してコバルト60による8Gy (60Co8Gy )4分割照射(0,7,14,21日)を行った.病変部に対する反応率は92%と高率であり,四肢の骨肉腫に対する反応期間の中央値は94.5日であり,73日の3分割照射よりも長かった.四肢の骨肉腫の中央生存期間は313日であり,体幹部断脚術だけの治療を受けた症例の生存期間は120ー175日であったために,有意差が認められた.中心部の骨肉腫に対する中央生存期間は,162日と他の部位への分割照射を行った場合よりもながかった.鎮痛効果の出現期間の中央値は14日であった.鎮痛効果は,症例が鎮痛薬の投与歴があったために正確な評価はできなかったが,安楽死に至る期間などが延長したことから, 延命効果があったと考える.今回は肺転移のあった2症例においてプラチナ製剤投与と放射線療法を併用したが,局所コントロールの効果がより強化はされなかった.
犬の骨肉腫に対する60Co8Gy4分割照射は,さまざまな全身療法を併用することによって,生活の質の向上と延命を得られるであろう.
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Cis platin Chemotherapy for Treatment of Thyroid Carcinoma in Dogs: 13 Cases
31.犬の甲状腺癌におけるシスプラチン化学療法:13症例
Fineman LS.,Hamilton TA.
J Am Anim Hosp Assoc 1998;34:109-12.


甲状腺癌と診断され,シスプラチンによって治療を受けた犬13症例のカルテを再検討した.病理学的細分類では,1例が髄様癌,12例が濾胞状甲状腺癌であった.WHO分類では,T0N0M01例,T2bN0M01例,T2bN0M1 3例,T3bN0M1 4例,T3bN0M0 3例,T3N1M0 1例であった.今回は,報告と異なり雌(避妊済み)が10例と多く,平均年齢は10.6歳齢(8ー12歳齢)と高齢であったが,報告と同様ビーグルが最も多く3例であった.シスプラチン投与によって1例が完全寛解(病変の消失),6例が部分寛解(腫瘍の大きさが50ー100%縮小),3例が安定し(大きさが50%以下に縮小),その他3例が病状が進行した(大きさの増加).シスプラチン投与期間は,平均223.7日(中央値202日),平均生存期間は191.8日(中央値98日)であった.完全寛解例は外科切除後T0N0M0であり切除マージンに腫瘍細胞が認められたが,投薬終了後の組織には腫瘍細胞がみられず現在も生存している.シスプラチン投与前に6例がドキソルビシンの治療を受けており(n=6;1例は進行性,3例は安定,1例は反応が不明),シスプラチン投与後に部分寛解に達したものは2例であった.これは,ドキソルビシンに耐性になった腫瘍に対して何らかの作用があることが示唆された.大きい腫瘍T3の4症例は,部分寛解に達した.よって,シスプラチンは,外科切除が不可能な場合には有用であろう.
シスプラチンは犬の甲状腺癌に対して抗腫瘍作用があり,化学療法剤としての併用薬としてさらに研究されるべきであろう.副作用としては嘔吐と腎毒性があり使用を制限されることがあるが,通常耐え得るであろう.
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Dactinomycin
32.アクチノマイシン
Lorimier L-P.,Kitchell B E.
University of IIIinois.Michigan state university.
Compend.Contin.Educ.Pract.Vet.2004.26.4: 270-273.


アクチノマイシンは,1940年代にStreptomyces parvullusから分離された抗腫瘍薬である.薬理作用は,DNA,RNAと蛋白合成を阻害するものである.獣医学領域では,犬の腎芽腫,癌腫やリンパ腫に抗腫瘍作用が報告されている.また,ドキソルビシンの代わりに使用可能であり,心疾患時などに用いられる.犬の薬用量は0.5-0.9mg/m2/q14-21daysであるが,それ以上の用量では肝臓と腎毒性がみられる.アクチノマイシンDでは免疫抑制作用がないが,アクチノマイシンCでは認められている.5-FUまたはサイクロフォスファマイドなどの化学療法剤との併用では,約40%の症例に神経毒症状の発生がみられた.猫ではリンパ腫と肉腫に対する反応報告があり,薬用量は0.5-0.6 mg/m2/q21daysである.
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Treatment of Aggressive Testicular Tumors in Four Dogs
33.4頭の犬における侵略的な睾丸腫瘍の治療法
Dhaliwal RS., Kitchell BE., Knight BL., Schmidt BR.
From the College of Veterinary Medicine, Veterinary Medicine Teaching Hospital
J Am Anim Hosp Assoc 1999;35:311-18.

犬の睾丸腫瘍は,セルトリ細胞腫,精細胞腫と間質細胞腫がもっとも多い腫瘍である.通常,これらの腫瘍は過剰に分泌されたエストロジェンによる血液学的異常(貧血,白血球減少症,汎血球減少症,骨髄低形成)がみられなければ,外科切除によって予後良好とされている.この4症例の報告では,停留睾丸の既往歴のある犬において去勢手術時または遠隔転移が確認された時点でセルトリ細胞腫と精上皮腫が診断された.治療は,外科切除と睾丸腫瘍の転移に有用性が報告されているシスプラチンとドキソルビシンによる化学療法が行われた.1例は再発や転移もなく生存し,他の3例は治療開始後5カ月から18カ月の間に併発症もあり,死亡または安楽死された.犬の睾丸腫瘍は停留睾丸において他の動物よりも発生率が多く,人よりも生物学的挙動が悪いと報告している.
要約:町田晴市(町田動物病院)
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Retrospective Evaluation of Adjunctive
Doxorubicin for the Treatment of Feline
Mammary Gland Adenocarcinoma:
67 Cases
34.猫の乳腺癌64症例に対するドキソルビシンの懐古的治療結果
J Am Anim Hosp Assoc 2006;42:110-120.
Novosad A C, Bergman O'Brien, MG.et all.

猫の乳腺腫瘍は80-96%が悪性であり,増殖が早く,領域リンパ節と肺に転移する.治療方法として行われている広範囲拡大手術を行っても転移率は高い.この報告では,病理組織検査によって乳腺癌と診断され,外科切除とドキソルビシンを含んだ化学療法を受けた猫64症例を懐古的に調査し,その有用性を評価した.調査対象の猫は,年齢2.5歳齢から17歳齢(平均年齢11歳齢,中央年齢8.5歳齢),避妊済み58症例(87%),避妊されていないものは6症例(9%),去勢猫3症例(4%)であった.WHOによる臨床ステージは,ステージT 21症例 ,ステージU 13症例(20%),ステージV 33症例(49%)であった.ドキソルビシンは,術後約14日後から1mg/kg/iv /q3weeks 最大5回または病状が悪化するまで投与された.56症例(84%)が5回の投与を受けられ,8症例が4回の投与で終了,3症例(4%)が投与中止となった.投与中止の原因としては全身状態の悪化(n=5),腎障害(n=3)であったが,ドキソルビシンによる死亡症例はなかった.
この懐古的調査の結果は, Kaplan-Meier 生存期間448日,無症状期中央期間225日であった.
要約:町田晴市(町田動物病院)
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