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皮膚科疾患関連 循環器関連 文献(要約):町田晴市(町田動物病院)
CARDIOVASCULAR EMERGENCIES
心臓血管系のエマージェンシー
Atkins, C,E. Am.. Anim.Hosp.Assoc.1999. Scientific Presentations of the 66th Annual Meeting: 67-70


心臓血管系のエマージェンシーには,急性のうっ血性左心不全から不整脈による失神まである.
心不全を治療する時には,心筋不全(myocardial failure)があるのか,心筋不全は収縮期(例えば,拡張型心筋症)または拡張期(例えば,肥大性心筋症)に 起こっているのか,うっ血(肺浮腫、胸水、腹水)があるか,前負荷があるのか(衰弱、高窒素血症、失神),低血圧状態または高血圧状態なのか,レニンアンギオテンシン系と交感神経系の活性があるのか,心臓の改善傾向はあるのか,心拍数は異常なのか(速すぎるのか,または遅すぎるのか),不整脈があるか,低酸素症があるのか,潜在的に治癒可能な疾患なのか(例えば,犬糸状虫疾患,PDA など),前負荷は適切なこか/過剰なのか, 後負荷は過剰なのか,体液と電解質異常があるか まず考慮する.次に特異的な治療を行う.
犬の拡張型心筋症( DCM )は,先ずフロセミドの静脈内投与およびニトログリセリンの局所投与による前負荷とうっ血の減少,胸腔穿刺またはドレナージによる胸水の除去,ジゴキシンによる心房細動の軽減,酸素補給が行われる.そしてまだ反応が不十分な症例には,ドブタミンを72時間以上投与してみる.または,血圧測定をしながら,ニトロプルシドの静脈注射(通常はドブタミンを併用)を考慮する. 僧帽弁逆流(閉鎖不全)(MITRAL REGURGITATION)の治療は,うっ血の軽減(フロセミド,ニトログリセリンの投与),心拍数の減少(心不全のコントロール,ジゴキシンによって可能),不安の解消緩和(モルフィネの投与),酸素化の改 善(酸素吸入,フロセミド)とACE阻害剤による神経ホルモンの鈍化である.反応の悪い症例では,ヒドララジン,ニトロプルシドの使用を考慮する. 心外膜滲出液(PERICARDIAL EFFUSION)とタンポナーデは,真の拡張期不全例であり,治療としてはエコーの有無に関係なく心嚢水を除去する.右心房破裂の患者では,保存療法(ケージレスト)または積極的な治療(心嚢穿刺)を試みる.
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DIAGNOSTIC APPROACH TO COUGH IN DOGS WITH MITRAL REGURGITATION
僧帽弁逆流(MITRAL REGURGITATION)の犬における咳への診断的アプローチ
Atkins, C,E. Am.. Anim.Hosp.Assoc.1999. Scientific Presentations of the 66th Annual Meeting: 64-66


咳の原因には呼吸器疾患と心血管系疾患があるが,治療法が異なるために鑑別診断が必要である.特に心雑音のある患者では,表1を参考にする.鑑別診断リストには,上部気道疾患,気管気管支疾患,慢性気管支炎,肺線維症,気管支拡張症,肺原発腫瘍,肺炎と僧帽弁逆流などがある.検査には,針吸引生検,血清学的検査(トキソプラズマ,イヌ糸状虫など),特殊な糞便検査(Baerman 検査),X線検査,X線透視検査,心電図検査,心エコー検査,酸素濃度測定,気管支鏡検査,気管支肺胞洗浄検査,細菌培養と感受性検査,細胞診,肺の生検と針吸引生検,動静脈ガス分析がある.個人開業医にとって有用なのは,胸部レントゲン検査であろう.

表1
・ミニマムデータベース
CBC
犬糸状虫検査
胸部のレントゲン検査
心電図
・追加検査
動脈血ガス分析
静脈血ガス分析
気道洗浄検査*
気管支鏡検査*
気管支肺胞洗浄検査*
肺生検
血清学的検査
特異的な糞便検査
心臓のエコー検査
治療に対する反応(フロセミドによる治療診断)
*検体を得たら,培養と細胞診を考慮する.
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